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tayo 皿立て 小 plate stand small
¥4,950
製造を担当する長井製作所の持つ、金属を切る、曲げる、折るといった特殊な技術を効果的に用いた皿立てです。飾って眺めていたいお皿はもちろん、CDやカード、本等のスタンドとしてお使いください。飾るものを邪魔しないシンプルなデザインです。 歪みや倒れる原因となりますので、立てるものの重さや大きさにはご注意の上、テーブルやキャビネット等、平らで安定した場所でお使いください。使用時以外は折り畳み収納に場所をとりません。 参考画像の白磁皿の寸法は、210×30ミリです。使用するうちに味わいを増す、金属特有の変化をお楽しみください。 *金属の特性上、製造の過程で表面に手の跡が付くことがあります。経年変化に伴い、目立たなくなりますので、製品の魅力のひとつとしてご愛用頂けましたら幸いです。壁付けに使用する木ネジ等は付属していません。 “tayo”は、その音から連想するように“多様”であることを主なコンセプトとして掲げるブランドです。職人、作家、デザイナーという立場の違う三者が関わり、それぞれの特性を活かすことで、個々人だけでは生まれ得ないアイテムを発想、提案します。 「tayo」皿立て 小 tayo0831 “tayo” plate stand small 90 · 115 · 60 mm material: stainless steel, brass ¥4,950 (included tax) 「tayo」 製造:長井製作所 仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:tayo “tayo” metal works: nagai factory, finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: tayo 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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皿立 plate stand large
¥9,900
飾って眺めていたいお皿、他にも、CDやカード、本等を立てる道具。飾るものを邪魔しないシンプルなデザインです。extensionに提げるとモビールのように見える、面白い発見です。テーブルやキャビネット等、平らで安定した場所でお使いください。歪みや倒れる原因となりますので、立てるものの重さ、大きさにはご注意ください。用途に合わせて三種の大きさからお選び頂けます。plate stand fineは、材料の太さや細部のデザインが異なります。 歳月、ご使用状況により、錆が出ることがあります。製品の魅力のひとつとしてご愛用頂けましたら幸いです。 「皿立」大 g–201 “plate stand” large 90 h. 78 w. 95 d.mm ¥9,900 (included tax) 製造:塩見和彦 デザイ:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ forge works: kazuhiko shiomi, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 画像に写っている皿は、この製品に含まれません The plate shown in the image is not included in this product. 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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皿立 plate stand medium
¥8,250
飾って眺めていたいお皿、他にも、CDやカード、本等を立てる道具。飾るものを邪魔しないシンプルなデザインです。extensionに提げるとモビールのように見える、面白い発見です。テーブルやキャビネット等、平らで安定した場所でお使いください。歪みや倒れる原因となりますので、立てるものの重さ、大きさにはご注意ください。用途に合わせて三種の大きさからお選び頂けます。plate stand fineは、材料の太さや細部のデザインが異なります。 歳月、ご使用状況により、錆が出ることがあります。製品の魅力のひとつとしてご愛用頂けましたら幸いです。 「皿立」中 g–202 “plate stand” medium 72 h. 54 w. 75 d.mm ¥8,250 (included tax) 製造:塩見和彦 デザイ:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ forge works: kazuhiko shiomi, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 画像に写っている皿は、この製品に含まれません The plate shown in the image is not included in this product. 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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皿立 plate stand small
¥6,600
飾って眺めていたいお皿、他にも、CDやカード、本等を立てる道具。飾るものを邪魔しないシンプルなデザインです。extensionに提げるとモビールのように見える、面白い発見です。テーブルやキャビネット等、平らで安定した場所でお使いください。歪みや倒れる原因となりますので、立てるものの重さ、大きさにはご注意ください。用途に合わせて三種の大きさからお選び頂けます。plate stand fineは、材料の太さや細部のデザインが異なります。 歳月、ご使用状況により、錆が出ることがあります。製品の魅力のひとつとしてご愛用頂けましたら幸いです。 「皿立」小 g–203 “plate stand” small 50 h. 38 w. 52 d.mm ¥6,600 (included tax) 製造:塩見和彦 デザイ:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ forge works: kazuhiko shiomi, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 画像に写っている皿は、この製品に含まれません The plate shown in the image is not included in this product. 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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皿立 plate stand fine
¥2,750
飾って眺めていたいお皿、他にも、CDやカード、本等を立てる道具。飾るものを邪魔しないシンプルなデザインです。extensionに提げるとモビールのように見える、面白い発見です。テーブルやキャビネット等、平らで安定した場所でお使いください。歪みや倒れる原因となりますので、立てるものの重さ、大きさにはご注意ください。plate stand L, M, Sとは、材料の太さや細部のデザインが異なります。 歳月、ご使用状況により、錆が出ることがあります。製品の魅力のひとつとしてご愛用頂けましたら幸いです。 「皿立」fine g–211 “plate stand” fine 40 h. 45 w. 80 d.mm ¥2,750 (included tax) 製造:塩見和彦 デザイ:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ forge works: kazuhiko shiomi, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 画像に写っている皿は、この製品に含まれません The plate shown in the image is not included in this product. 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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シェリー sherry-a
¥9,900
磁器製の脚付カップです。シェリーグラスとして、また他のお酒、お茶やジュース等の飲み物に幅広く、また、スティック状のお菓子にも似合いそうです。小さめの花器としてもお使い頂けます。モダンな器、アンティークの器、どちらとも好相性です。発想次第で様々にご活用ください。 轆轤を用いてひとつひとつ手作業で製作しています。型を用いているかのような精巧さとマットな質感が特徴です。 「シェリー」a型 so-043 “sherry” type-a 55 w. 99 h. mm. ¥9,900 (included tax) 製造:濱中史朗(大屋窯) デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ ceramic works: shiro hamanaka (ooyagama), design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo テーブルフォーク table fork from the series of cutlery “ryo”
¥3,630
SOLD OUT
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」テーブルフォーク ryo-112 “ryo” table fork patine 186 · 22 mm ¥3,630 (included tax) カトラリーシリーズ 「ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「カトラリーの快楽」 ひとが一貫して持ち続ける欲求の最たるものは食べることではないか。日々他の生命を頂くことでそれを自らの一部とし、私たちは保たれている。食べなくては生きられないこのどうしようもない弱さを、楽しむことで強さに変えようとしてきた。知恵を総動員し工夫を凝らし、世界中に幾千の料理を生み出した。そして楽しむことは料理そのものの探求にとどまらず、食卓における道具にまで広く及ぶことになる。何を食べるかだけでは料理の味は完成しない。どう食べるかもまた重要である。使う道具は料理の味を大きく左右する。手に持ち口へ運ぶ道具と器を日本と西洋とで比較すると、関係性が対角線上に浮かび上がる。日本の箸は一度の食事で大抵同じものを使うが、代わりに形や大きさ、素材もさまざまな器をいくつも並べることが珍しくない。最も適した料理と器がそれぞれ取り合わされる。これに対応するかのように、西洋の器は多少の形や大きさの違いはあれど磁器の皿が中心となり、ボウル等を加えても極限られるが、カトラリーの種類は幅広く豊富である。ナイフやフォーク、スプーンが料理によって選ばれ組み合わされ、用途を細かく与えられている。日本の箸と西洋の器は全く違う役割を持ちながら、万能という点で一致している。万能のよさを実感しながら、しかしひとは使い分ける楽しみを忘れはしない。器と築いた親しい関係をあらためてカトラリーともはじめてみたい。 例えば、焼かれた肉をフォークで刺すとき、こんがりとした香ばしさをその表面のかたさによって想像する。フィッシュナイフで魚をほぐすとき、ふわりとやわらかな食感を先取りしている。スープにポタージュスプーンをゆっくり沈め、すくいあげた複雑な香りにどんな味かと気がはやる。バターナイフでバターを切り分ければその厚みでミルクの濃厚さをひとあし先に味わい、バタースプレッダーをパンの上に滑らせればバターのなめらかさにとろけそうになる。ケーキスプーンでキャラメルの薄い膜をそっと壊したなら、パリッと聞こえる音にほろ苦さと甘さを交互に連想する。料理を口に含みおいしさがやってくるその前に、テーブルから口までのつかの間に、カトラリーを実際に使うことでしか味わい尽くせない魅力を五感で堪能する。視覚的なうつくしさにはじまり使うこと自体を楽しむとき、そこにはおいしい予感が満ちてきて期待が呼びよせられ、最後は舌で感じるおいしさをきっと増幅している。 ひとが宿命的に抱えることになった欲求と、それを精一杯楽しむことを選んだ能動的な振る舞い。その両方こそがカトラリーの源である。おいしく食べることの快楽へと私たちを導き、使うこと自体にもまた快楽が潜んでいることをカトラリーは教えてくれる。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo テーブルスプーン table spoon from the series of cutlery “ryo”
¥3,630
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」テーブルスプーン ryo-102 “ryo” table spoon patine 187 · 36 mm ¥3,630 (included tax) カトラリーシリーズ 「ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「カトラリーの快楽」 ひとが一貫して持ち続ける欲求の最たるものは食べることではないか。日々他の生命を頂くことでそれを自らの一部とし、私たちは保たれている。食べなくては生きられないこのどうしようもない弱さを、楽しむことで強さに変えようとしてきた。知恵を総動員し工夫を凝らし、世界中に幾千の料理を生み出した。そして楽しむことは料理そのものの探求にとどまらず、食卓における道具にまで広く及ぶことになる。何を食べるかだけでは料理の味は完成しない。どう食べるかもまた重要である。使う道具は料理の味を大きく左右する。手に持ち口へ運ぶ道具と器を日本と西洋とで比較すると、関係性が対角線上に浮かび上がる。日本の箸は一度の食事で大抵同じものを使うが、代わりに形や大きさ、素材もさまざまな器をいくつも並べることが珍しくない。最も適した料理と器がそれぞれ取り合わされる。これに対応するかのように、西洋の器は多少の形や大きさの違いはあれど磁器の皿が中心となり、ボウル等を加えても極限られるが、カトラリーの種類は幅広く豊富である。ナイフやフォーク、スプーンが料理によって選ばれ組み合わされ、用途を細かく与えられている。日本の箸と西洋の器は全く違う役割を持ちながら、万能という点で一致している。万能のよさを実感しながら、しかしひとは使い分ける楽しみを忘れはしない。器と築いた親しい関係をあらためてカトラリーともはじめてみたい。 例えば、焼かれた肉をフォークで刺すとき、こんがりとした香ばしさをその表面のかたさによって想像する。フィッシュナイフで魚をほぐすとき、ふわりとやわらかな食感を先取りしている。スープにポタージュスプーンをゆっくり沈め、すくいあげた複雑な香りにどんな味かと気がはやる。バターナイフでバターを切り分ければその厚みでミルクの濃厚さをひとあし先に味わい、バタースプレッダーをパンの上に滑らせればバターのなめらかさにとろけそうになる。ケーキスプーンでキャラメルの薄い膜をそっと壊したなら、パリッと聞こえる音にほろ苦さと甘さを交互に連想する。料理を口に含みおいしさがやってくるその前に、テーブルから口までのつかの間に、カトラリーを実際に使うことでしか味わい尽くせない魅力を五感で堪能する。視覚的なうつくしさにはじまり使うこと自体を楽しむとき、そこにはおいしい予感が満ちてきて期待が呼びよせられ、最後は舌で感じるおいしさをきっと増幅している。 ひとが宿命的に抱えることになった欲求と、それを精一杯楽しむことを選んだ能動的な振る舞い。その両方こそがカトラリーの源である。おいしく食べることの快楽へと私たちを導き、使うこと自体にもまた快楽が潜んでいることをカトラリーは教えてくれる。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo サラダフォーク salad fork from the series of cutlery “ryo”
¥3,080
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」サラダフォーク ryo-012 “ryo” salad fork patine 163 · 19 mm ¥3,080 (included tax) 「カトラリーシリーズ ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「小ささの理由」 例えば、畳の四畳半の部屋。四畳半はいつまで経っても四畳半。それなのに、お客さんを招いて応接室かと思えば、ごろりと寝転がって本を読んだり、そうかと思えば簡素な台を出してきて、ごはんを食べたりもする。食べ過ぎたと思ったら、柔軟体操だって出来るし、一日の終わりには布団を敷いて寝室に早変わり。四畳半という以外、使い方の決まりも何もない。四畳半には押入れという強い味方がいて、使わないときはそこへ何でも仕舞ってしまえば、四畳半はまた何でもない空間に戻るのだ。そこで何をしてもいい、自由が一緒に戻ってくる。 例えば、少し小さなスプーンとフォーク。欧米ではサラダに使う大きさなのだという。メインに使うそれはもっと大きい。持っている空間も食卓も、そして手も口も、そう大きくはない日本の私たち。器も色々だし、料理だって、その食べ方だって様々だ。何料理だとかどんなスタイルだとか名前の付けられないものも少なくない。私たちは工夫が大好きだ。そんな私たちに相応しいカトラリーがあっていい。普段の食卓で料理は順々に出ては来ない。いくつか小鉢が並んだり、大皿料理を取り分けたりして色々な料理を同時に食べる。大抵、食事中はひとつの箸を使う。箸は何用とは決まっていない。そんな箸のようなカトラリー。和食器にも洋食器にも、またどちらとも言えないような器にも違和感なく添い、食卓でも邪魔にならない。お腹に余裕があれば、デザートにだって使える。実際に使ってみれば、拍子抜けするくらい、この大きさで事足りるということに気が付くはずだ。料理も器の取り合わせも私たち流なのに、カトラリーだけ欧米と同じである必要はない。 日本的なるもの。構造は変わらないのに機能が変化していく。知恵の関わる余地のあるもの。何かのために与えられたものではなく、ここにあるものをどう使うか。小ささの後ろには豊かな可能性が広がっている。畳の四畳半に、少し小さなカトラリーはよく似合う。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo サラダスプーン salad spoon from the series of cutlery “ryo”
¥3,080
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」サラダスプーン ryo-002 “ryo” salad spoon patine 158 · 32 mm ¥3,080 (included tax) 「カトラリーシリーズ ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「小ささの理由」 例えば、畳の四畳半の部屋。四畳半はいつまで経っても四畳半。それなのに、お客さんを招いて応接室かと思えば、ごろりと寝転がって本を読んだり、そうかと思えば簡素な台を出してきて、ごはんを食べたりもする。食べ過ぎたと思ったら、柔軟体操だって出来るし、一日の終わりには布団を敷いて寝室に早変わり。四畳半という以外、使い方の決まりも何もない。四畳半には押入れという強い味方がいて、使わないときはそこへ何でも仕舞ってしまえば、四畳半はまた何でもない空間に戻るのだ。そこで何をしてもいい、自由が一緒に戻ってくる。 例えば、少し小さなスプーンとフォーク。欧米ではサラダに使う大きさなのだという。メインに使うそれはもっと大きい。持っている空間も食卓も、そして手も口も、そう大きくはない日本の私たち。器も色々だし、料理だって、その食べ方だって様々だ。何料理だとかどんなスタイルだとか名前の付けられないものも少なくない。私たちは工夫が大好きだ。そんな私たちに相応しいカトラリーがあっていい。普段の食卓で料理は順々に出ては来ない。いくつか小鉢が並んだり、大皿料理を取り分けたりして色々な料理を同時に食べる。大抵、食事中はひとつの箸を使う。箸は何用とは決まっていない。そんな箸のようなカトラリー。和食器にも洋食器にも、またどちらとも言えないような器にも違和感なく添い、食卓でも邪魔にならない。お腹に余裕があれば、デザートにだって使える。実際に使ってみれば、拍子抜けするくらい、この大きさで事足りるということに気が付くはずだ。料理も器の取り合わせも私たち流なのに、カトラリーだけ欧米と同じである必要はない。 日本的なるもの。構造は変わらないのに機能が変化していく。知恵の関わる余地のあるもの。何かのために与えられたものではなく、ここにあるものをどう使うか。小ささの後ろには豊かな可能性が広がっている。畳の四畳半に、少し小さなカトラリーはよく似合う。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo バターナイフ butter knife from the series of cutlery “ryo”
¥3,080
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」バターナイフ ryo-032 “ryo” butter knife patine 173 · 24 mm ¥3,080 (included tax) 「カトラリーシリーズ ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「小ささの理由」 例えば、畳の四畳半の部屋。四畳半はいつまで経っても四畳半。それなのに、お客さんを招いて応接室かと思えば、ごろりと寝転がって本を読んだり、そうかと思えば簡素な台を出してきて、ごはんを食べたりもする。食べ過ぎたと思ったら、柔軟体操だって出来るし、一日の終わりには布団を敷いて寝室に早変わり。四畳半という以外、使い方の決まりも何もない。四畳半には押入れという強い味方がいて、使わないときはそこへ何でも仕舞ってしまえば、四畳半はまた何でもない空間に戻るのだ。そこで何をしてもいい、自由が一緒に戻ってくる。 例えば、少し小さなスプーンとフォーク。欧米ではサラダに使う大きさなのだという。メインに使うそれはもっと大きい。持っている空間も食卓も、そして手も口も、そう大きくはない日本の私たち。器も色々だし、料理だって、その食べ方だって様々だ。何料理だとかどんなスタイルだとか名前の付けられないものも少なくない。私たちは工夫が大好きだ。そんな私たちに相応しいカトラリーがあっていい。普段の食卓で料理は順々に出ては来ない。いくつか小鉢が並んだり、大皿料理を取り分けたりして色々な料理を同時に食べる。大抵、食事中はひとつの箸を使う。箸は何用とは決まっていない。そんな箸のようなカトラリー。和食器にも洋食器にも、またどちらとも言えないような器にも違和感なく添い、食卓でも邪魔にならない。お腹に余裕があれば、デザートにだって使える。実際に使ってみれば、拍子抜けするくらい、この大きさで事足りるということに気が付くはずだ。料理も器の取り合わせも私たち流なのに、カトラリーだけ欧米と同じである必要はない。 日本的なるもの。構造は変わらないのに機能が変化していく。知恵の関わる余地のあるもの。何かのために与えられたものではなく、ここにあるものをどう使うか。小ささの後ろには豊かな可能性が広がっている。畳の四畳半に、少し小さなカトラリーはよく似合う。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo ブイヨンスプーン bouillon spoon from the series of cutlery “ryo”
¥3,080
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」ブイヨンスプーン ryo-022 “ryo” bouillon spoon patine 146 · 43 mm ¥3,080 (included tax) 「カトラリーシリーズ ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「小ささの理由」 例えば、畳の四畳半の部屋。四畳半はいつまで経っても四畳半。それなのに、お客さんを招いて応接室かと思えば、ごろりと寝転がって本を読んだり、そうかと思えば簡素な台を出してきて、ごはんを食べたりもする。食べ過ぎたと思ったら、柔軟体操だって出来るし、一日の終わりには布団を敷いて寝室に早変わり。四畳半という以外、使い方の決まりも何もない。四畳半には押入れという強い味方がいて、使わないときはそこへ何でも仕舞ってしまえば、四畳半はまた何でもない空間に戻るのだ。そこで何をしてもいい、自由が一緒に戻ってくる。 例えば、少し小さなスプーンとフォーク。欧米ではサラダに使う大きさなのだという。メインに使うそれはもっと大きい。持っている空間も食卓も、そして手も口も、そう大きくはない日本の私たち。器も色々だし、料理だって、その食べ方だって様々だ。何料理だとかどんなスタイルだとか名前の付けられないものも少なくない。私たちは工夫が大好きだ。そんな私たちに相応しいカトラリーがあっていい。普段の食卓で料理は順々に出ては来ない。いくつか小鉢が並んだり、大皿料理を取り分けたりして色々な料理を同時に食べる。大抵、食事中はひとつの箸を使う。箸は何用とは決まっていない。そんな箸のようなカトラリー。和食器にも洋食器にも、またどちらとも言えないような器にも違和感なく添い、食卓でも邪魔にならない。お腹に余裕があれば、デザートにだって使える。実際に使ってみれば、拍子抜けするくらい、この大きさで事足りるということに気が付くはずだ。料理も器の取り合わせも私たち流なのに、カトラリーだけ欧米と同じである必要はない。 日本的なるもの。構造は変わらないのに機能が変化していく。知恵の関わる余地のあるもの。何かのために与えられたものではなく、ここにあるものをどう使うか。小ささの後ろには豊かな可能性が広がっている。畳の四畳半に、少し小さなカトラリーはよく似合う。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo ケーキスプーン cake spoon from the series of cutlery “ryo”
¥3,080
SOLD OUT
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」ケーキスプーン ryo-052 “ryo” cake spoon patine 154 · 32 mm ¥3,080 (included tax) 「カトラリーシリーズ ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「小ささの理由」 例えば、畳の四畳半の部屋。四畳半はいつまで経っても四畳半。それなのに、お客さんを招いて応接室かと思えば、ごろりと寝転がって本を読んだり、そうかと思えば簡素な台を出してきて、ごはんを食べたりもする。食べ過ぎたと思ったら、柔軟体操だって出来るし、一日の終わりには布団を敷いて寝室に早変わり。四畳半という以外、使い方の決まりも何もない。四畳半には押入れという強い味方がいて、使わないときはそこへ何でも仕舞ってしまえば、四畳半はまた何でもない空間に戻るのだ。そこで何をしてもいい、自由が一緒に戻ってくる。 例えば、少し小さなスプーンとフォーク。欧米ではサラダに使う大きさなのだという。メインに使うそれはもっと大きい。持っている空間も食卓も、そして手も口も、そう大きくはない日本の私たち。器も色々だし、料理だって、その食べ方だって様々だ。何料理だとかどんなスタイルだとか名前の付けられないものも少なくない。私たちは工夫が大好きだ。そんな私たちに相応しいカトラリーがあっていい。普段の食卓で料理は順々に出ては来ない。いくつか小鉢が並んだり、大皿料理を取り分けたりして色々な料理を同時に食べる。大抵、食事中はひとつの箸を使う。箸は何用とは決まっていない。そんな箸のようなカトラリー。和食器にも洋食器にも、またどちらとも言えないような器にも違和感なく添い、食卓でも邪魔にならない。お腹に余裕があれば、デザートにだって使える。実際に使ってみれば、拍子抜けするくらい、この大きさで事足りるということに気が付くはずだ。料理も器の取り合わせも私たち流なのに、カトラリーだけ欧米と同じである必要はない。 日本的なるもの。構造は変わらないのに機能が変化していく。知恵の関わる余地のあるもの。何かのために与えられたものではなく、ここにあるものをどう使うか。小ささの後ろには豊かな可能性が広がっている。畳の四畳半に、少し小さなカトラリーはよく似合う。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo レードル ladle from the series of cutlery “ryo”
¥4,180
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」レードル ryo-152 “ryo” ladle patine 169 · 54 mm ¥4,180 (included tax) カトラリーシリーズ 「ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「カトラリーの快楽」 ひとが一貫して持ち続ける欲求の最たるものは食べることではないか。日々他の生命を頂くことでそれを自らの一部とし、私たちは保たれている。食べなくては生きられないこのどうしようもない弱さを、楽しむことで強さに変えようとしてきた。知恵を総動員し工夫を凝らし、世界中に幾千の料理を生み出した。そして楽しむことは料理そのものの探求にとどまらず、食卓における道具にまで広く及ぶことになる。何を食べるかだけでは料理の味は完成しない。どう食べるかもまた重要である。使う道具は料理の味を大きく左右する。手に持ち口へ運ぶ道具と器を日本と西洋とで比較すると、関係性が対角線上に浮かび上がる。日本の箸は一度の食事で大抵同じものを使うが、代わりに形や大きさ、素材もさまざまな器をいくつも並べることが珍しくない。最も適した料理と器がそれぞれ取り合わされる。これに対応するかのように、西洋の器は多少の形や大きさの違いはあれど磁器の皿が中心となり、ボウル等を加えても極限られるが、カトラリーの種類は幅広く豊富である。ナイフやフォーク、スプーンが料理によって選ばれ組み合わされ、用途を細かく与えられている。日本の箸と西洋の器は全く違う役割を持ちながら、万能という点で一致している。万能のよさを実感しながら、しかしひとは使い分ける楽しみを忘れはしない。器と築いた親しい関係をあらためてカトラリーともはじめてみたい。 例えば、焼かれた肉をフォークで刺すとき、こんがりとした香ばしさをその表面のかたさによって想像する。フィッシュナイフで魚をほぐすとき、ふわりとやわらかな食感を先取りしている。スープにポタージュスプーンをゆっくり沈め、すくいあげた複雑な香りにどんな味かと気がはやる。バターナイフでバターを切り分ければその厚みでミルクの濃厚さをひとあし先に味わい、バタースプレッダーをパンの上に滑らせればバターのなめらかさにとろけそうになる。ケーキスプーンでキャラメルの薄い膜をそっと壊したなら、パリッと聞こえる音にほろ苦さと甘さを交互に連想する。料理を口に含みおいしさがやってくるその前に、テーブルから口までのつかの間に、カトラリーを実際に使うことでしか味わい尽くせない魅力を五感で堪能する。視覚的なうつくしさにはじまり使うこと自体を楽しむとき、そこにはおいしい予感が満ちてきて期待が呼びよせられ、最後は舌で感じるおいしさをきっと増幅している。 ひとが宿命的に抱えることになった欲求と、それを精一杯楽しむことを選んだ能動的な振る舞い。その両方こそがカトラリーの源である。おいしく食べることの快楽へと私たちを導き、使うこと自体にもまた快楽が潜んでいることをカトラリーは教えてくれる。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo サーバーフォーク server fork from the series of cutlery “ryo”
¥5,500
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」サーバーフォーク ryo-172 “ryo” server fork patine 198 · 40 mm ¥5,500 (included tax) カトラリーシリーズ 「ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「カトラリーの快楽」 ひとが一貫して持ち続ける欲求の最たるものは食べることではないか。日々他の生命を頂くことでそれを自らの一部とし、私たちは保たれている。食べなくては生きられないこのどうしようもない弱さを、楽しむことで強さに変えようとしてきた。知恵を総動員し工夫を凝らし、世界中に幾千の料理を生み出した。そして楽しむことは料理そのものの探求にとどまらず、食卓における道具にまで広く及ぶことになる。何を食べるかだけでは料理の味は完成しない。どう食べるかもまた重要である。使う道具は料理の味を大きく左右する。手に持ち口へ運ぶ道具と器を日本と西洋とで比較すると、関係性が対角線上に浮かび上がる。日本の箸は一度の食事で大抵同じものを使うが、代わりに形や大きさ、素材もさまざまな器をいくつも並べることが珍しくない。最も適した料理と器がそれぞれ取り合わされる。これに対応するかのように、西洋の器は多少の形や大きさの違いはあれど磁器の皿が中心となり、ボウル等を加えても極限られるが、カトラリーの種類は幅広く豊富である。ナイフやフォーク、スプーンが料理によって選ばれ組み合わされ、用途を細かく与えられている。日本の箸と西洋の器は全く違う役割を持ちながら、万能という点で一致している。万能のよさを実感しながら、しかしひとは使い分ける楽しみを忘れはしない。器と築いた親しい関係をあらためてカトラリーともはじめてみたい。 例えば、焼かれた肉をフォークで刺すとき、こんがりとした香ばしさをその表面のかたさによって想像する。フィッシュナイフで魚をほぐすとき、ふわりとやわらかな食感を先取りしている。スープにポタージュスプーンをゆっくり沈め、すくいあげた複雑な香りにどんな味かと気がはやる。バターナイフでバターを切り分ければその厚みでミルクの濃厚さをひとあし先に味わい、バタースプレッダーをパンの上に滑らせればバターのなめらかさにとろけそうになる。ケーキスプーンでキャラメルの薄い膜をそっと壊したなら、パリッと聞こえる音にほろ苦さと甘さを交互に連想する。料理を口に含みおいしさがやってくるその前に、テーブルから口までのつかの間に、カトラリーを実際に使うことでしか味わい尽くせない魅力を五感で堪能する。視覚的なうつくしさにはじまり使うこと自体を楽しむとき、そこにはおいしい予感が満ちてきて期待が呼びよせられ、最後は舌で感じるおいしさをきっと増幅している。 ひとが宿命的に抱えることになった欲求と、それを精一杯楽しむことを選んだ能動的な振る舞い。その両方こそがカトラリーの源である。おいしく食べることの快楽へと私たちを導き、使うこと自体にもまた快楽が潜んでいることをカトラリーは教えてくれる。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo サーバースプーン server spoon from the series of cutlery “ryo”
¥5,500
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」サーバースプーン ryo-162 “ryo” server spoon patine 198 · 56 mm ¥5,500 (included tax) カトラリーシリーズ 「ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「カトラリーの快楽」 ひとが一貫して持ち続ける欲求の最たるものは食べることではないか。日々他の生命を頂くことでそれを自らの一部とし、私たちは保たれている。食べなくては生きられないこのどうしようもない弱さを、楽しむことで強さに変えようとしてきた。知恵を総動員し工夫を凝らし、世界中に幾千の料理を生み出した。そして楽しむことは料理そのものの探求にとどまらず、食卓における道具にまで広く及ぶことになる。何を食べるかだけでは料理の味は完成しない。どう食べるかもまた重要である。使う道具は料理の味を大きく左右する。手に持ち口へ運ぶ道具と器を日本と西洋とで比較すると、関係性が対角線上に浮かび上がる。日本の箸は一度の食事で大抵同じものを使うが、代わりに形や大きさ、素材もさまざまな器をいくつも並べることが珍しくない。最も適した料理と器がそれぞれ取り合わされる。これに対応するかのように、西洋の器は多少の形や大きさの違いはあれど磁器の皿が中心となり、ボウル等を加えても極限られるが、カトラリーの種類は幅広く豊富である。ナイフやフォーク、スプーンが料理によって選ばれ組み合わされ、用途を細かく与えられている。日本の箸と西洋の器は全く違う役割を持ちながら、万能という点で一致している。万能のよさを実感しながら、しかしひとは使い分ける楽しみを忘れはしない。器と築いた親しい関係をあらためてカトラリーともはじめてみたい。 例えば、焼かれた肉をフォークで刺すとき、こんがりとした香ばしさをその表面のかたさによって想像する。フィッシュナイフで魚をほぐすとき、ふわりとやわらかな食感を先取りしている。スープにポタージュスプーンをゆっくり沈め、すくいあげた複雑な香りにどんな味かと気がはやる。バターナイフでバターを切り分ければその厚みでミルクの濃厚さをひとあし先に味わい、バタースプレッダーをパンの上に滑らせればバターのなめらかさにとろけそうになる。ケーキスプーンでキャラメルの薄い膜をそっと壊したなら、パリッと聞こえる音にほろ苦さと甘さを交互に連想する。料理を口に含みおいしさがやってくるその前に、テーブルから口までのつかの間に、カトラリーを実際に使うことでしか味わい尽くせない魅力を五感で堪能する。視覚的なうつくしさにはじまり使うこと自体を楽しむとき、そこにはおいしい予感が満ちてきて期待が呼びよせられ、最後は舌で感じるおいしさをきっと増幅している。 ひとが宿命的に抱えることになった欲求と、それを精一杯楽しむことを選んだ能動的な振る舞い。その両方こそがカトラリーの源である。おいしく食べることの快楽へと私たちを導き、使うこと自体にもまた快楽が潜んでいることをカトラリーは教えてくれる。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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ryo ケーキサーバー cake server from the series of cutlery “ryo”
¥5,500
用途別に16種からなるカトラリーシリーズ “ryo”。加熱加工による古色仕上を施したステンレス製品なので、使用時に生ずる擦り傷等は目立ちにくく、銀製品に必要な日々のお手入れは不要です。 「ryo」ケーキサーバー ryo-182 “ryo” cake server patine 224 · 49 mm ¥5,500 (included tax) カトラリーシリーズ 「ryo」 製造:田三金属 監修・仕上:竹俣勇壱 デザイン:猿山修 制作:ギュメレイアウトスタジオ series of cutlery “ryo” metal works: tasan-kinzoku, supervision + finish: yuuichi takemata, design: osamu saruyama, production: guillemets layout studio 「カトラリーの快楽」 ひとが一貫して持ち続ける欲求の最たるものは食べることではないか。日々他の生命を頂くことでそれを自らの一部とし、私たちは保たれている。食べなくては生きられないこのどうしようもない弱さを、楽しむことで強さに変えようとしてきた。知恵を総動員し工夫を凝らし、世界中に幾千の料理を生み出した。そして楽しむことは料理そのものの探求にとどまらず、食卓における道具にまで広く及ぶことになる。何を食べるかだけでは料理の味は完成しない。どう食べるかもまた重要である。使う道具は料理の味を大きく左右する。手に持ち口へ運ぶ道具と器を日本と西洋とで比較すると、関係性が対角線上に浮かび上がる。日本の箸は一度の食事で大抵同じものを使うが、代わりに形や大きさ、素材もさまざまな器をいくつも並べることが珍しくない。最も適した料理と器がそれぞれ取り合わされる。これに対応するかのように、西洋の器は多少の形や大きさの違いはあれど磁器の皿が中心となり、ボウル等を加えても極限られるが、カトラリーの種類は幅広く豊富である。ナイフやフォーク、スプーンが料理によって選ばれ組み合わされ、用途を細かく与えられている。日本の箸と西洋の器は全く違う役割を持ちながら、万能という点で一致している。万能のよさを実感しながら、しかしひとは使い分ける楽しみを忘れはしない。器と築いた親しい関係をあらためてカトラリーともはじめてみたい。 例えば、焼かれた肉をフォークで刺すとき、こんがりとした香ばしさをその表面のかたさによって想像する。フィッシュナイフで魚をほぐすとき、ふわりとやわらかな食感を先取りしている。スープにポタージュスプーンをゆっくり沈め、すくいあげた複雑な香りにどんな味かと気がはやる。バターナイフでバターを切り分ければその厚みでミルクの濃厚さをひとあし先に味わい、バタースプレッダーをパンの上に滑らせればバターのなめらかさにとろけそうになる。ケーキスプーンでキャラメルの薄い膜をそっと壊したなら、パリッと聞こえる音にほろ苦さと甘さを交互に連想する。料理を口に含みおいしさがやってくるその前に、テーブルから口までのつかの間に、カトラリーを実際に使うことでしか味わい尽くせない魅力を五感で堪能する。視覚的なうつくしさにはじまり使うこと自体を楽しむとき、そこにはおいしい予感が満ちてきて期待が呼びよせられ、最後は舌で感じるおいしさをきっと増幅している。 ひとが宿命的に抱えることになった欲求と、それを精一杯楽しむことを選んだ能動的な振る舞い。その両方こそがカトラリーの源である。おいしく食べることの快楽へと私たちを導き、使うこと自体にもまた快楽が潜んでいることをカトラリーは教えてくれる。 ――山本千夏 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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“KATACHI museum” 図録——catalogue of “KATACHI museum”
¥4,400
2021年、三重県多気町のVISONに開館しました、内田鋼一氏プロデュースの食にまつわる道具の博物館 “KATACHI museum” の図録が出来上がりました。 松浦文生氏による写真は、ひとつひとつのものが、いつどこで、どのような用途で作られたかの前に、素材の力、形の美しさやユニークさを直に感じてほしいという美術館コンセプトを体現しています。想像力を働かせ、自由にご覧頂けるよう、写真横のキャプションは最小限です。日本語のキャプションは巻末にまとめられています。古物、料理、建築、アート、デザイン、といった様々なジャンルを横断する、三者三様の視点が存分に発揮された文章も必読です。 AB判 上製本・ハードカバー 248頁。 “KATACHI” KATACHI museum——食にまつわる道具の博物館 2021年7月20日 初版第一刷発行 著者:内田鋼一 写真:松浦文生 文:井出幸亮、野村友里 発行人:内田鋼一 発行所:KATACHI museum 印刷・製本:渡邉製本株式会社 編集:ギュメレイアウトスタジオ 装釘:猿山修 企画:(株)アクアイグニスアートマネジメント 協力:VISON “KATACHI” KATACHI museum——The shape of cooking utensils Auther: Koichi Uchida Photos: Bunsei Matsuura Texts: Yuri Nomura, Kousuke Ide Publisher: Koichi Uchida Published by KATACHI museum Printing and Bookbinding: Watanabe Seihon Co., Ltd. Editing: guillemets layout studio Design: Osamu Saruyama Planning: Aquaignis Art Management Co., Ltd. Cooperation: VISON 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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書籍 “alternative white” 300部限定版
¥7,700
写真家の渞忠之撮影による山口萩の陶芸家、濱中史朗の製作風景等、周辺を記録した写真集、“alternative white”。 こちらの本冊と「さる山」での濱中史朗展案内状をまとめた別冊の2冊組みです。 それぞれ製本の仕方を変え、紙の選出等にも妥協のない、またとない一冊が出来上がりました。 数量限定の上、既に販売済分がございますので、ご希望の方はお早めにお求めください。 ・書籍 “alternative white” 本冊/AB判ドイツ装、別冊/AB判仮フランス装(300部限定) 写真/渞忠之 文/山本千夏 英訳及び仏訳/藤本香織 装釘/猿山修 印刷/株式会社豊文社印刷所 製本/誠製本株式会社 発行/引用符書店 販売価格/7,700円(税込) photo book “alternative white” ceramic works: Shiro Hamanaka photography: Tadayuki Minamoto text: Chinatsu Yamamoto translation: Kaori Fujimoto boxes for special edition: Aya Nishio book design: Osamu Saruyama printing: Houbunsha Printing Co., Ltd. bookbinding: Makoto Bookbinding Co., Ltd. published by guillemets layout studio, 2017 price: ¥7,000+tax 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.
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書籍「森からの調べ――森之旋律」山本美文作品集
¥4,290
北京の工芸ギャラリー “GALLERY QIBAO” 出版、木工の山本美文氏の著書「森からの調べ」が仕上がりました。山本氏の北京での個展に合わせて刊行されたもので、彼の器の写真とご本人の言葉、彼の器に盛り付けた美しい料理とレシピを中心に構成されています。写真ページが多いので見やすい様、ノドまで開くコデックス装を選びました。左開きでは中国語横組、右開きでは日本語縦組、中程にある料理とレシピの部分は中国語・日本語併記としています。 著者:山本美文 文:山本千夏、李雨欣 翻訳:付文婷、頼静雨、平塚貴嗣 校閲:横山悦子、Qibao Gallery 写真:山本美文、内田伸一郎、Qibao Gallery 装釘:猿山修 作者:山本美文 文章:山本千夏 李雨欣 翻译:付文婷 赖静雨 平塚贵嗣 校阅:横山悦子 Qibao Gallery 摄影:山本美文 内田伸一郎 Qibao Gallery 设:猿山修 qibao.gallery https://gallery-qibao.com/ 梱包には環境への配慮からリサイクル資材を使用しています、ご了承ください。国外発送には対応しておりません。 We use recycle material for packing to concern for the environment. Thank you for your understanding. Please note that all items are available for domestic shipping only.